日本ハンドボール学会

    The Japanese Association of Handball Research (JAHR)

日本ハンドボール学会

    The Japanese Association of Handball Research (JAHR)



 


ハンドボールリサーチとは


「ハンドボールリサーチ」は,日本ハンドボール学会の機関誌です.そこでは,ハンドボールの普及発展に寄与する理論知と実践知を創造し,体系化していきます.最新の第5巻は2016年12月21日に発刊しました.


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論文投稿について


機関誌「ハンドボールリサーチ」への投稿論文を募集しています.自然科学的手法や統計学的手法に頼らない,実践現場の問題をテーマにした事例的な研究論文も大いに歓迎します.


機関誌に掲載される論文の価値を高めるために,投稿論文に対して複数の審査員による審査(査読)を行います.審査においては,よりよい研究,指導実践に導く新規性のある論文を評価し,審査員(査読者)には,投稿論文が受理(掲載)されるまでの道筋を提示してもらい, 積極的に受理(掲載)へと導いてもらいます.


投稿は年間を通して受け付けます.


詳細は,投稿規定をご覧ください.


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購入方法


各年度に発刊される「ハンドボールリサーチ」は当該年度の日本ハンドボール学会会員へ無料で頒布しています.非会員の方およびバックナンバーを希望される会員の方は,残部がある場合に限り購入可能です.第1巻〜第5巻の定価は,いずれも2,750円(税・国内送料込)です.残部の有無,購入方法は日本ハンドボール学会事務局にお問い合わせください.


   日本ハンドボール学会事務局


     FAX:029-853-2635

     メール: aida.hiroshi.ge ◎ u.tsukuba.ac.jp

         ( ◎ を@に置き換えてください)


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ハンドボールリサーチ 第5巻(2016)

掲載論文



ハンドボール女子「2020ターゲットエイジ」における攻撃の現状と課題(原著論文)


 吉兼 練(筑波大学人間総合科学研究科)

 加納明帆(筑波大学人間総合科学研究科)

 ネメシュ ローランド(筑波大学体育系)

 會田 宏(筑波大学体育系)


  1. 論文概要:本研究では,2020年東京オリンピックに向け,ターゲットエイジに指定されている年代の育成強化に有用な知見を得るために,2012年第4回女子ユース世界選手権と2014年第19回女子ジュニア世界選手権におけるゲームパフォーマンスを記述的に分析し,女子ターゲットエイジにおける攻撃の現状と課題について検討した.その結果,現状として,日本女子ユース代表,ジュニア代表ともに1次速攻の生起率とシュート成功率は対戦相手よりも高いが,遅攻における攻撃成功率とシュート成功率は低く,その傾向はジュニア代表で顕著であったこと,課題として,前方に防御者をおいた状況でのシュート,6:0防御に対する攻撃,数的不均衡(退場)時における攻撃を改善する必要があることなどが示された.

  2. (受付日:2016年7月19日,受理日:2016年9月5日)



ハンドボールの攻撃様相を明らかにするための配列分析を用いた新しい分析手法の提案:ヨーロッパ女子トップレベルチームを対象として(原著論文)


 市村志朗(東京理科大学理工学部)

 生川岳人(日本体育大学体育学部)

 森口哲史(福岡大学スポーツ科学部)

 福田 潤(宮崎大学教育学部)

 清水宣雄(国際武道大学体育学部)

 宮崎 智(東京理科大学薬学部)


  1. 論文概要:2012年ヨーロッパ女子ハンドボール選手権でのセットオフェンス局面において,本研究にて提案した3段階の攻撃行動分類手法を用いることで,攻撃行動は15種類に分類することが可能であった.そして,本研究手法にて分類された攻撃行動種類を時系列に配列することで,攻撃行動の継続やシュートによる攻撃行動終了時に特有の攻撃行動配列が存在し,それぞれによって攻撃行動様相が異なることがあることが明らかになった.以上のことから,本研究にて用いた攻撃行動を分類し,攻撃行動配列を作成する手法は,ハンドボールのセットオフェンス局面での攻撃行動の繋がりを考慮した攻撃行動様相を明らかにする可能性がある有用な手法であることが提案された.

  2. (受付日:2016年10月5日,受理日:2016年11月4日)



大学男子ハンドボールチームにおける情報分析活動の改善に関する事例報告:筑波大学男子ハンドボール部の2015年の活動を対象に(実践研究)


 日比敦史(筑波大学人間総合科学研究科)

 永野翔太(筑波大学人間総合科学研究科)

 藤本 元(筑波大学体育系)

 會田 宏(筑波大学体育系)


  1. 論文概要:本研究の目的は,大学男子ハンドボールチームにおける情報分析活動の改善事例について報告し,専任のテクニカルスタッフを配置できないチームにおけるスカウティング活動の可能性と有効性について検討することであった.この目的を達成するために,2015年に筑波大学男子ハンドボール部に新たに組織された情報分析局の活動をフィールドノートなどの基礎資料をもとにまとめた.情報分析活動の改善の過程を振り返り,本事例を以下のように総括した.(1)パソコンおよびゲーム分析ソフトを用いることは,チームの求めるゲームパフォーマンスのデータ収集やスカウティング映像の作成の効率化に有効である.(2)スカウティング映像などをYouTubeにアップロードし,チーム内で共有することは,より効率的なミーティングを可能にする.(3)専任のテクニカルスタッフを配置できないチームにおいて,情報分析活動のための組織を作ることは,コーチングスタッフから選手への効率的な情報伝達を可能にする.

  2. (受付日:2016年9月26日,受理日:2016年10月19日)



中学男子ハンドボール競技における大会使用球の変更がゲーム様相に与える影響(研究資料)


 仙波慎平(筑波大学人間総合科学研究科)

 藤本 元(筑波大学体育系)

 山田永子(筑波大学体育系)

 會田 宏(筑波大学体育系)


  1. 論文概要:本研究では,記述的ゲームパフォーマンス分析を用いて,中学男子ハンドボール競技におけるJOC大会での大会使用球が2号球から3号球へと変更されたこと,すなわちボールがひと回り大きく重くなったことがゲーム様相にどのような影響を及ぼしているのかを明らかにすることを目的とした.主な結果は以下の通りである.(1)攻撃成功率が減少した.特に遅攻における攻撃成功率が減少した.その要因はミス率の増加,ミドルおよびロングのシュート成功率の減少であった.(2)ウイングシュートの生起率が増加した.(3)消極的防御である6:0防御の生起率が増加した.(4)速攻の生起率,その中でも3次速攻の生起率が増加した.これらの原因として,ボールハンドリング力の低下が考えられた.ゲーム様相の変化は日本の強化方針に反する方向で進んだため,JOC大会における大会使用球については,再検討する必要があると示唆された.

  2. (受付日:2016年9月26日,受理日:2016年10月19日)



チームタイムアウト時のコーチング(翻訳)


 山本達也(茨城県立石岡商業高等学校)


  1. 論文概要:本論文は,ヨーロッパハンドボール連盟(EHF)のウェブサイトに掲載されている論文「Coaching during team time-out」の翻訳である.本論文の筆者は,EHF Expert のデンマーク人コーチErik Veje Ramussen 氏である.筆者は,この論文において,チームタイムアウト時にどのような内容の指示をどのように与えるべきか,その指示が選手にどのような影響を与えるのかなどを紹介している.

  2. (受付日:2016年8月5日,受理日:2016年10月2日)



ゴールキーピングの歴史(翻訳)


 小俣貴洋(筑波大学人間総合科学研究科)

 福田 丈(筑波大学人間総合科学研究科)

 日比敦史(筑波大学人間総合科学研究科)

 會田 宏(筑波大学体育系)


  1. 論文概要:本論文は,国際ハンドボール連盟(IHF)が発行している『WORLD HANDBALL MAGAZIN』(2015年第2号46~53ページ)に掲載された「A history of goalkeeping」の翻訳である.競技誕生から現在に至るまで優秀なゴールキーパーたちがどのような技術を用いてきたのかをスカンディナビアとユーゴスラビアの2大流派を軸に説明するとともに,今後のゴールキーパーの発展傾向に関しても言及している.本文はIHF ウェブサイト(http://ihf-online.info/magazine/issue22015/index.html)でも公開されている.

  2. (受付日:2016年9月20日,受理日:2016年10月19日)



男子EHFヨーロッパハンドボール選手権2014デンマーク大会の質的分析(翻訳)


 髙橋豊樹(日本オリンピック委員会)

 吉村 晃(豊田合成株式会社)


  1. 論文概要:本論文は,ヨーロッパハンドボール連盟(EHF)主催の2014年EHFヨーロッパ選手権デンマーク大会の質的分析「Men’s EHF European handball championship, Denmark 2014 qualitative analysis」の翻訳である.本分析の筆者は,ヨーロッパハンドボール連盟のテクニカルグループのメンバーに相当するEHF Lecturesである.筆者はこの分析において,ナショナルチームの多数の選手が国外チームプレーしているためチームとしての準備期間が短いこと,戦略と戦術が大陸全体に広く知られるようになったことで「各国の特徴」が薄れていることに触れている.そのため,オフェンスにおける解決方法は統一されつつあり,プレーがより予測しやすくなったと述べている.また,オフェンスシステムのトレンドも紹介している.さらに,明確な成功の鍵の1 つに,バックポジションからのシュート成功率が挙げられることについても言及している.

  2. (受付日:2016年9月21日,受理日:2016年10月5日)



試合前におけるウォームアップの現代化(翻訳)


 平子大喜(中京大学大学院体育学研究科)

 新井翔太(NPO法人名古屋スポーツクラブ)

 井上元輝(朝日大学保健医療学部)

 船木浩斗(中京大学スポーツ科学部)


  1. 論文概要:本論文は,2014年のヨーロッパハンドボール連盟(EHF)主催のマスターコーチセミナーで紹介された論文「Modernization of the pre-game warm-up」の翻訳である.この論文において,筆者であるオランダ人コーチのMark Schmetz 氏は,3段階のウォームアッププログラムの考え方や具体的な取り組み方について,図や写真を用いて紹介している.そこでは,より速く,より激しく,より力強く変化してきたハンドボールの試合の準備として,これらの変化に適したウォームアップを行うことと,コーチ自身のビジョンに基づいて独自のプログラムを創造することの重要性が語られている.

  2. (受付日:2016年10月11日,受理日:2016年11月4日)



スポーツ科学はコーチング実践に役立っているのか(日本ハンドボール学会第4回大会基調講演要旨)


 會田 宏(筑波大学体育系)


  1. 本文より抜粋

  2. スポーツ科学者は,コーチング活動を支えたいと思っています.実践がどうなっているのかを客観的,論理的,普遍的に明らかにしたいと考えており,どうやったらいいのかを考えているコーチとは視点が違います.コーチや選手が住んでいる実践の世界は固有の世界で,常に時間的・空間的な制約や人の制約があって,いろいろな因果関係が複雑に入り組んでいます.そのため,従来の科学の枠組みである客観性,論理性,普遍性を保証して生まれてきた理論は,コーチングの実践世界を説明することが難しく,その理論をもって,次のコーチングを予測することやコントロールすることはできないのです.行為者の視点を持って主観的,直観的,状況的に指導しているコーチに対して,観察者の視点を持ってコーチングの実践世界を研究しているスポーツ科学者は,どうしても現場から離れた知を生み出してしまうことになります…



リオデジャネイロ五輪女子アジア予選日本対韓国戦の検証:量的および質的な分析評価をもとに(日本ハンドボール学会第4回大会シンポジウム要旨)


 パネリスト:市村志朗(東京理科大学理工学部)

       嘉数陽介(東海大学大学院)

       吉村 晃(豊田合成株式会社)

 コーディネーター: 山田永子(筑波大学体育系)


  1. 本文より抜粋

  2. 【量的分析(嘉数)】シュート成功率をみると,日本(53.2%)は韓国(66.9%)に比べて約13パーセント下回っています.フィールドシュート(9mの外から放たれるシュート)を見ると,生起数に関して,日本は41本,韓国は37本で,4本しか差がありません.しかし,シュート成功率では日本(29.3%)は韓国(56.8%)に比べて27パーセント低い数値でした.

  3. 【量的分析(市村)】防御の方を見てみると,最も大きな差は,日本がフィールドシュートを守れなかったところです.フィールドシュートの生起率は低いのですが成功率が高い.つまり,打たれないようにはできているけれども,打たれたら入ってしまうということです.ミスの誘発率も日本の方が低いです.

  4. 【質的分析(吉村)】日本のディフェンスは最初が悪かったのではないかと思いました.最初の失点がポストでやられています.狙いとは違う方向に前半が流れていく兆候だったのではないかと思いました.高い位置でディフェンスをしても,想定外の失点が続きました.この影響を受けて,再びディフェンスラインは下がらざるを得なかったのだと思います.


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ハンドボールリサーチ 第4巻(2015)

掲載論文の概要



ハンドボールにおける卓越した指導者の指導力の熟達化に関する事例研究:高校・大学において全国大会で17回優勝している監督の語りを手がかりに(原著論文)


 楠本繁生(大阪体育大学体育学部)

 田代智紀(九州共立大学スポーツ学部)

 會田 宏(筑波大学体育系)


  1. 論文概要:本研究の目的は,わが国のハンドボール界を代表する卓越した指導者・楠本繁生監督のコーチングに関するライフヒストリーを事例として提示し,指導力の熟達化にとって重要な出来事や行動と,そこから得られた教訓を明示することを目的とした.1対1の半構造化面接を行い,対話的に語りを構築し,その語りを質的に分析・解釈した結果,以下の3点が明らかになった.(1)楠本氏の指導観は,競技力の向上に伴い「選手に専心性を求め,意欲的にハンドボールに取り組ませる」から「指導者の直接介入により,監督自身のハンドボール観の実現」へ,さらに「選手に責任を持たせ,様々な状況を自ら解決できる自立した選手の育成」へと変容していった.(2)楠本氏は,状況に応じてプレーを選択する能力,位置どりやタイミングを味方とあわせる能力の養成を特に重視して選手の個人戦術力を養成しようとしていた.(3)楠本氏は,指導の初期から,自らの指導実践とその省察だけでなく,他者の指導行為を自らの指導経験を補ったり,深めたりするために利用し,卓越した指導力を身につけていった.

  2. (受付日:2015年10月8日,受理日:2015年10月30日)



ハンドボール競技におけるセンタープレーヤーの攻撃プレーの特徴:国内大学女子トップレベル選手を対象に(原著論文)


 中原麻衣子(福岡大学スポーツ科学部)

 山田永子(筑波大学体育系)

 藤本 元(筑波大学体育系)

 會田 宏(筑波大学体育系)


  1. 論文概要:本研究の目的は,大学女子トップレベルにおけるセンタープレーヤーの攻撃プレーの特徴を,シュートプレーとアシストパスプレーに着目して明らかにすることであった.2012年関東学生女子ハンドボール春季リーグ戦に,各チームのレギュラー選手として出場したバックコートプレーヤー24名を対象に記述的ゲームパフォーマンス分析を行った.その結果,以下の2点が明らかになった.(1)センタープレーヤーは,チームの最終局面を多く任されているが,最終プレー成功率はレフトバックおよびライトバックと有意な差はなかった.また,アシストパス依存率とアシストパス成功率は,センタープレーヤー,レフトバックおよびライトバックとの間に有意な差は認められなかった.(2)センタープレーヤーが行うシュートプレーとアシストパスプレーは,レフトバックおよびライトバックよりも,多くのバリエーションを持っていた.また,最終局面の状況に応じていた.これらの結果から,センタープレーヤーは,シュートプレーとアシストプレーの両方において,チームの中で効果的な攻撃プレーを行っているが,防御側の予測をより困難にさせる選択肢を持つためには,多様なシュートテクニックを習得する必要があることが示唆された.

  2. (受付日:2015年10月7日,受理日:2015年11月5日)



ハンドボール競技におけるポストシュートに対する有効なゴールキーピングに関する研究:熟練者と非熟練者の比較から(研究資料)


 桑原康平(仙台大学体育学部)


  1. 論文概要:本研究の目的は,ポストシュートに対するゴールキーピングについて熟練者と非熟練者の差異を明らかにすることであった.この目的を達成するために,三次元分析を用いて実験的に検討した結果,以下の4点が明らかになった.(1)熟練GKは非熟練GKに比べ,短時間でゴールキーピングを行っている.(2)熟練GKは非熟練GKに比べ,シューターのシュート動作に対し,遅いタイミングで位置取りを始めるが,位置取り完了とミート動作の開始については,早いタイミングで行っている.(3)熟練GKは非熟練GKに比べ,ボールに対する位置取りのずれが小さい傾向にあり,シュートコースを制限できている.(4)熟練GKは非熟練GKに比べ,シューターに対して最初は大きく間合いを保っているが,バックスイング完了からフォワードスイング開始までの間に急激に間合いを縮め,シュートコースを制限している.これらの結果から,熟練GKは,ポストシュートに対するゴールキーピングにおいて,自らはシューターの動きに対応する状況を整えつつ,シューターに対しては,シュートコースに制約を与えることを志向しながら,戦術的な駆け引きを行っていることが示唆された.

  2. (受付日:2015年2月24日,受理日:2015年5月1日)



ハンドボール競技におけるゴールキーパーの身長とシュート阻止率の関係(研究資料)


 山田盛朗(東京都市大学共通教育部)

 山田永子(筑波大学体育系) 


  1. 論文概要:本研究では,我が国の学生レベルのハンドボール競技において,高身長のGKは低身長のGKに比べて全体のシュート阻止率及びシュート状況ごとの阻止率が高いかどうかを明らかにすることを目的として,関東学生ハンドボール1部リーグに所属する男女GKを対象に比較を行った.その結果,国内学生レベルのGKの身長とシュート阻止率の関係について,以下の5点が明らかになった.(1)男子の全体の阻止率について,高身長群のGKと低身長群のGKとの間に有意な差は認められなかった.(2)男子のシュート状況別の阻止率では,左利きによる右サイドシュートの最終阻止率及び枠内シュート阻止率について,低身長群のGKは高身長群のGKに比べて有意に高い傾向が認められた.(3)女子の枠内シュート阻止率について,高身長群のGKは低身長群のGKに比べて有意に高いことが認められた.(4)女子の防御組織前の速攻の枠外シュート生起率について,低身長群のGKは高身長群のGKに比べて有意に高いことが認められた.(5)女子のミドルシュートの枠外シュート生起率について,低身長群のGKは高身長群のGKに比べて有意に高い傾向が認められた.これらの結果から国内学生GKの身長の高低はプレー結果の予測因子として不十分であることが示唆された.

  2. (受付日:2015年6月2日,受理日:2015年8月1日)



女子ハンドボール選手におけるスポーツ動作時の膝関節外反角度と下肢筋活動動態の関連性(研究資料)


 吉田成仁(帝京平成大学ヒューマンケア学部)

 眞下苑子(筑波大学人間総合科学研究科)

 増成暁彦(筑波大学人間総合科学研究科,茨城県立医療大学保健医療学部)

 功刀 峻(筑波大学人間総合科学研究科)

 大隈祥弘(帝京平成大学ヒューマンケア学部)

 加納明帆(筑波大学人間総合科学研究科)

 山田永子(筑波大学体育系) 


  1. 論文概要:ハンドボール競技は,外傷・障害発生率の高いスポーツである.中でも,女子ハンドボール選手における膝関節の外傷は発生率が高く,前十字靭帯(ACL)損傷はカッティングやジャンプ着地時の損傷が多い.本研究では女子ハンドボール選手におけるジャンプ着地動作時における膝外反角度と下肢の筋活動動態との関係を調査した.その結果,ジャンプ着地時の最大膝外反角度が小さかったS群(9.5°以下)は,大きかったB群(9.5°以上)に比べ,大腿二頭筋の筋活動が有意に大きく,前脛骨筋の筋活動が有意に小さいことが明らかになった.膝外反角度を増大させない,すなわち膝関節の外傷を抑えるステップ動作を行うためには,着地前の大腿二頭筋の筋活動を高く,前脛骨筋の活動を低くする必要があるため,カッティング動作のトレーニングを実施するときには,着地前の膝関節の屈曲と足関節の底屈を意識させた動作の習得を行わせると良いことが示唆された.

  2. (受付日:2015年9月14日,受理日:2015年11月12日)



Jクイックハンドボールの導入が小学生のゲームパフォーマンスに及ぼした影響:量的分析を用いて(研究資料)


 井上元輝(筑波大学人間総合科学研究科)

 橋本真一(筑波大学人間総合科学研究科)

 下拂 翔(筑波大学人間総合科学研究科)

 吉兼 練(筑波大学人間総合科学研究科)

 佐藤奏吉(筑波大学人間総合科学研究科)

 仙波慎平(筑波大学人間総合科学研究科)

 伊東裕希(筑波大学人間総合科学研究科)

 加納明帆(筑波大学人間総合科学研究科)

 福田 丈(筑波大学体育専門学群研究生)

 永野翔大(筑波大学人間総合科学研究科)

 ネメシュ ローランド(筑波大学体育系)

 山田永子(筑波大学体育系)

 藤本 元(筑波大学体育系)

 會田 宏(筑波大学体育系)

 三輪一義(琉球大学教育学部)


  1. 論文概要:本研究では,平成27年全国小学生ハンドボール大会において導入されたJクイックハンドボールが小学生のゲームパフォーマンスに及ぼした影響について明らかにし,Jクイックハンドボールの導入の目標が達成されたかどうか検討した.平成26年および27年の準々決勝以降のゲームを対象に分析した結果,男子においては導入の目標が達成された可能性が,女子においては十分達成されなかった可能性が示唆された.

  2. (受付日:2015年10月9日,受理日:2015年11月2日)



ヨーロッパチャンピオンズリーグにおけるディフェンスとオフェンス戦術の変更:2013年4月にVeszpremとKielが戦ったホーム&アウェイの2試合で見られた実践例(翻訳)


 山本達也(茨城県立石岡商業高等学校)


  1. 論文概要:本論文は,2014年のヨーロッパハンドボール連盟(EHF)主催のマスターコーチセミナーで紹介された論文「Change of defense and offense strategy」の翻訳である.本論文の筆者は,ドイツ・ブンデスリーガのトップチームTHW Kielのコーチ・Alfred Gíslason氏である.筆者は,この論文において,2012–2013年シーズンのEHFチャンピオンズリーグ準々決勝Kiel–Veszpremの試合において自らが行った戦術変更の実際を紹介している.本論文は,ヨーロッパのトップレベルのコーチが,ホーム&アウェイの試合を戦うときに,第1戦をどのように指揮し,観察・評価し,どのように第2戦に向けた課題を認識し,ゲームプランを立案し,第2戦においてどのように戦術を変更したのかが書かれている.

  2. (受付日:2015年10月1日,受理日:2015年10月30日)



ハンドボールの発展と日本ハンドボール学会(日本ハンドボール学会第3回大会基調講演要旨)


 大西武三(日本ハンドボール学会会長)


  1. 本文より抜粋

  2. 私は,育成のキーワードは「自立」「個性」「創造」だと思っています.選手は学んで,考えて,創造していきます.必ず「学ぶ」世界がないと造ることはできないと思います.日本は考えさせることが欠けていると思います.学ぶことはNTSや本など,世界から得た情報で学ぶ.それらをもとにして子どもたちや指導者が考える.これが選手の個性や,ハンドボールの面白さに繋がります.自分で考える世界があるから面白くなるのです.何をどのように教えるのか,きちんと科学的な知見に基づいたデータを入れた指導モデルの構築を目指して欲しいです.この部分は日本ハンドボール学会の協力が必要不可欠です.NTSはあれだけ良い教材を作られたのですから,今後も積み重ねて発展させていくことが大切だと思います.



1対1の攻防における個人戦術:最新のゲーム分析結果と卓越した選手の持つ実践知を手がかりに(日本ハンドボール学会第3回大会シンポジウム要旨)


 パネリスト:冨本 栄次(元日本代表・郡山女子大学付属高等学校)

       青戸 あかね(元日本代表・山陽高等学校)

 コーディネーター:船木 浩斗(中京大学スポーツ科学部)


  1. 本文より抜粋

  2. 【最新のゲーム分析結果(船木)】日本と韓国の選手が実践しているフェイク動作の組み合せ数を調べた結果,日本選手は1つのフェイクから突破を試みる動きが多く,その突破成功率は25%程度でした.韓国選手はパスフェイクとボディフェイクを連続で使うような2つや3つのフェイクを組み合せて突破を試みる動きが多く,その成功率は50%くらいでした.日本選手は単純なフェイクだけでなく,いろいろなフェイクの組み合せで突破するプレーを覚えなければなりません.

  3. 【1対1の突破に関する動きのコツ(冨本)】抜いた後に気をつけていたことは目線の方向です.たとえば,左バックでフェイントをかけて2枚目の防御プレーヤーを抜いた後,目線が味方のセンターに向いてしまうと3枚目は次の展開が読みやすくなって,センターのことを守りやすくなります.でも,3枚目の目を見ながら縦に入っていけば,その人は私から目を離すわけにはいかなくなるので,センターのことを守りづらくなってしまうと思うんです.

  4. 【1対1の突破阻止に関する動きのコツ(青戸)】1対1の防御で攻撃プレーヤーの突破を阻止するには,相手がオフザボールのときの動きが重要です.私は左か右のバックプレーヤーをマークすることが多かったのですが,センターがボールを持っているときに,必ずマークするバックへのパスコースより少し下の位置でけん制をしていました.このとき,バックの位置,背後の状況,味方の位置,センターのボールの持ち方の4つの情報を,どう守るのかの判断材料にしていました.


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ハンドボールリサーチ 第3巻(2014)

掲載論文の概要



ハンドボールにおける1対1の突破阻止に関する動きのコツ:卓越した防御プレーヤーの語りを手がかりに(実践研究)


 船木浩斗(筑波大学大学院人間総合科学研究科,中京大学スポーツ科学部)

 會田 宏(筑波大学体育系)


  1. 論文概要:本研究では,国際レベルで活躍した防御プレーヤーの獲得した,1対1の突破阻止に関する動きのコツについてインタビュー調査し,ジュニア期の選手に対する指導やトレーニングの開発に役立つ知見を実践現場に提供することを目的とした.その結果,けん制の目的と方法,マークする選手の選択肢を減らす位置取りと構え,脚で付いていきながら腕ではじき出す方法,マークする選手がゼロストップしたときにフリースローを獲る方法,半身ずれたときの対応,ジュニア期の選手に対する指導についての6つを提示できた.また,これらの内容を考察した結果,1対1の場面を防御プレーヤーが有利に進めマークする攻撃プレーヤーの突破を阻止するためには,オフザボールとオンザボールにおいて,防御プレーヤーが攻撃プレーヤーの選択肢を減らしたり限定させたりするプレーを実践する必要があることが示唆された.

  2. (受付日:2014年8月22日,受理日:2014年9月26日)



ハンドボール指導者の熟達化に関する事例研究:新たなチームを立ち上げ全国大会常連校に育てた若手指導者の語りを手がかりに(実践研究)


 田代智紀(九州共立大学スポーツ学部)

 會田 宏(筑波大学体育系)


  1. 論文概要:本研究では,高校の運動部活動において,チームの立ち上げから10年間,一貫して同じチームを指導し,全国大会常連校に導いた1名の若手指導者を対象に,指導者本人,本指導者とともにチーム作りに携わったコーチおよび本指導者から指導を受けた選手のそれぞれから得た指導の転機に関する語りを手がかりに,指導者の熟達化をもたらす要因について事例的に明らかにし,コーチングにおける指導力の向上に貢献できる知見を導くことを目的とした.主な結果は以下の通りである.(1)本研究で対象とした若手指導者は,情熱や理想を持って指導をスタートさせていたが,指導力のなさを実感し早い段階でつまずいた.しかし,他の指導者のアドバイスにより指導の転機を迎え,ハンドボールを学び直し,試行錯誤したことで指導者に必要な観察力や対応力を身につけた.(2)熟達化をもたらす要因として,指導者のつまずきとそれを克服する経験,ゲーム構想や基本戦術の明確化,他者からのアドバイス,自分自身のコーチングを振り返る省察が挙げられた.これらを通して戦術行動をシンプルにし,わかりやすく指導できるようになると考えられる.

  2. (受付日:2014年9月2日,受理日:2014年10月31日)



ハンドボール競技における連続失点が勝敗に及ぼす影響(研究資料)


 横山克人(東海大学体育学部競技スポーツ学科)

 栗山雅倫(東海大学体育学部競技スポーツ学科)

 田村修治(東海大学体育学部競技スポーツ学科)


  1. 論文概要:関東学生男子ハンドボール1部リーグ88試合を対象に連続失点と勝敗との関係を明らかにした結果,以下の知見が得られた.(1)連続失点は,試合結果に影響を及ぼす要因の一つである,(2)2連続失点は,一試合を通じて累積されることで、試合結果に影響を及ぼすと考えられる,(3)3連続失点の生起回数は,いずれの時間帯においても勝チームと負チームとの間に有意な差が見られたため,3連続失点を抑制することは,勝利するために重要であると考えられる.(4)4点以上の連続失点は,勝チームではほとんど見られない,(5)試合開始直後におけるロングシュートミス及び保持ミス,及び後半開始直後の保持ミスによる攻撃権の喪失は,連続失点の機会を創出してしまうことが示唆された.

  2. (受付日:2014年9月27日,受理日:2014年10月25日)



男子ハンドボール競技における5対6の数的不利な状況での攻撃について:学生レベルと世界レベルとを比較して(研究資料)


 藤本 元(筑波大学体育系)

 山手就策(国際鍼灸専門学校)

 ネメシュ ローランド(筑波大学体育系)

 山田永子(筑波大学体育系)


  1. 論文概要:本研究では,男子ハンドボール競技における5対6の数的不利な状況での攻撃方法を日本の学生レベルと世界レベルとを比較することによって,日本に必要となる数的不利な状況での攻撃の考え方および方向性について検討することを目的とした.この目的を達成するために,学生レベルの17試合および世界レベルの11試合から,5対6の数的不利な状況での攻撃をそれぞれ120シーンおよび133シーン抽出し,分析を行った.その結果,(1)学生レベルは,速攻に対して消極的であり,セット攻撃ではクロスやポジションチェンジを用い防御を揺さぶりながら攻撃するものの,防御ラインに入り込めず,クロスからのロングシュートで完結することが多いこと,(2)世界レベルは,速攻で得点を狙い,セット攻撃では常に1対1を狙いながら防御にプレッシャーをかけることをベースに,前に詰めて来た防御の裏をつくポストへの入り込みなどを活用し,防御ラインを押し込みながらパラレルからのミドルシュートで完結することが多いことが明らかになった.以上の結果から,日本では数的不利な状況での攻撃において,ゴールに向かう積極性をもつこと,そしてその積極性をベースにポストへの入り込みなどの戦術的工夫やアイデアを活用する中で攻撃の成熟度を上げていくことが必要であると示唆された.

  2. (受付日:2014年9月26日,受理日:2014年10月31日)



L&Tディフェンスフォーメーション:解説と具体例(翻訳)


 山本達也(茨城県立石岡商業高等学校)


  1. 論文概要:本論文は,2012年のヨーロッパハンドボール連盟(EHF)主催のマスターコーチセミナーに紹介された論文「LT Defence Formation」の翻訳である.本論文の筆者は,EHFコーチのZoltan Cordas氏である.筆者は,この論文において,従来のディフェンスシステムが抱える問題点を解消する新たなディフェンスシステムであるL&Tディフェンスフォーメーションを紹介している.本論文では,L&Tディフェンスフォーメーションは5+1ディフェンスに似ているが,いくつかの明確な違いがあると述べられている.また,それぞれのディフェンスポジションにおける動き方や注意点,具体的な場面ごとの守り方などが詳細に書かれている.

  2. (受付日:2014年9月28日,受理日:2014年11月2日)



国際コーチングコースにおけるハンドボールコーチ養成プログラム(報告)


 井上元輝(ハンガリー体育大学,筑波大学人間総合科学研究科)


  1. 論文概要:ICC(International Coaching Course,国際コーチングコース)は,IOC(International Olympic Committee,国際オリンピック委員会)のオリンピック・ソリダリティープログラムの支援を受けて,世界中のコーチを育てることを目的とした3ヶ月間の集中的なコースである.1971年からの開講以来85カ国以上から,約1,500人が同コースを受講し修了している.ICCは,主に若手コーチたちに,英語で理論的,実践的,体系的な講義・実技講習を提供している.コースのプログラムはスポーツ科学に関する共通科目の講義122時間と専門スポーツ種目の講習(講義・実技)180時間によって構成されている.筆者は,2014年3月17日から6月6日まで,ハンガリーのセンメルウェイス大学で開講されたICCのハンドボールコースを受講する機会を得て,修了証書を取得した.本稿では,ICCにおける共通科目およびハンドボールの専門種目に関する講習内容,特にトレーニングの捉え方,競技レベルに応じた技術・戦術トレーニングの方法,技術の体系について報告するとともに,受講した感想を述べたい.

  2. (受付日:2014年9月27日,受理日:2014年11月1日)



日本ハンドボール学会が期待されていること(日本ハンドボール学会第2回大会基調講演要旨)


 平岡秀雄(日本ハンドボール学会副会長)


  1. 本文より抜粋

  2. 日本ハンドボール学会では,ハンドボールに関わる知の提供を目指し,まずは研究の方向性を明確にして,他の領域ではまねのできない独自の研究を進めていく必要があると思います.…私の考える独自の研究とは,指導者でないとできない研究です.直面する課題を解決するために,指導者はどのように練習内容を工夫し実践したのか,選手はどのように技術の発揮方法を工夫し実践したのかを明らかにする縦断的な研究です.例えばある選手のシュート成功率を上げようとしたときに,何を,どのような方法で,どれくらいの期間教えて,どんなふうに変わったかを実践報告するのです.そのような実践報告をできるだけたくさん集めて,いろいろなグループに分けていくと,例えば,シュートの指導にはこういったタイプとこういったタイブがあると分かってきて,現場からの報告を通して指導理論が生まれていきます.



未来のハンドボールを担う子どもたちに,私たちは何をどのように教えたらよいのか(日本ハンドボール学会第2回大会シンポジウム要旨)


 パネリスト:古橋幹夫(小松市立高等学校)

       ネメシュ ローランド(筑波大学体育系)

 コーディネータ:藤本 元(筑波大学体育系)


  1. 本文より抜粋

  2. 【高校年代における個人戦術力を高めるトレーニング(古橋)】高校卒業後も通用する,個人としての武器を持たせたいと考えています.フェイントとシュートの2つが主ですけれども,きちんと高校の間に身につけさせたいです.効率のよく成長させるために,まず技術だけを練習します.…ミスしたときはここが悪い,あそこが悪いと,ミスの原因を技術で解決できるようにアドバイスします.ミスと本人が分かっていれば別に何も言いません.ミスがない,きれいな練習は全く意味がないと思います.ミスが出てきて,これをどうする,あれをどうすると考える中で次の課題が出てきます.技術を細かく分析して,早くうまくできるようにさせたいと練習では考えています.

  3. 【ハンガリーにおける一貫指導(ネメシュ)】ハンガリーの一貫指導の内容は,コーディネーション,フィジカル,技術,戦術,メンタル,人格形成に分けられています.基本はコーディネーションとフィジカルです.各年齢で課題が変わります.高校生年代でボールの投げ方を教えたり,フェイントの基本を教えたりはしません.15歳ではもう遅いのです.ハンガリーでは6メートルの中のノーマークシュートには,プッシュシュート,フォーリングシュート,ジャンプインなどいくつかの種類があり,それらの技術を身につけさせ,キーパーと駆け引きをすることを14歳までに覚えさせないといけないと考えているのです.14歳を過ぎると,練習してももう遅くて,代表チームでも試合でノーマークシュートを外す選手が決まっています….


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ハンドボールリサーチ 第2巻(2013)

掲載論文の概要



高校選抜大会優勝女子ハンドボール選手の形態および運動能力(原著論文)


 鈴木康信(福岡教育大学大学院教育学研究科)

 池田 修(福岡教育大学保健体育講座)

 池田まり子(UniLodge Australia Pty Ltd.)


  1. 論文概要:本研究は高校選抜大会優勝女子ハンドボール選手の形態および運動能力を測定し,その特徴を競技成績下位チームや他の研究報告との比較により明らかにすることを目的にし,以下の結果を得た.【競技レベルによる比較結果】高校選抜大会優勝女子ハンドボール選手は身長,体重,LBMで競技成績下位チームと差がなく,体脂肪率は高い傾向を示した.30m走,30m方向変換走,反復横とびは競技成績下位チームより有意に高い成績を示し,立ち幅とび,推定最大酸素摂取量の成績は競技成績下位チームより高い傾向を示した.【他の研究報告との比較結果】高校選抜大会優勝女子ハンドボール選手は身長,体重,LBMで大学女子チーム,日本代表女子チームおよびトップレベル高校女子バレーボールチーム,バスケットボールチームを下回り,体脂肪率は大学女子チーム,日本代表女子チームおよびトップレベル高校女子バレーボールチーム,バスケットボールチームを上回った.30m走,立ち幅とびは日本代表女子チームより高い成績を示した.推定最大酸素摂取量は日本代表女子チームと同値を示したが,トップレベル高校女子バスケットボールチームより低い値を示した.

  2. (受付日:2013年8月28日,受理日:2013年10月18日)



ハンドボール日本代表男子チームにおける攻撃の現状と課題:同一監督が指揮した2008年から2012年までの公式試合の分析から(原著論文)


 和田 拓(青山学院初等部)

 藤本 元(筑波大学体育系)

 山田永子(筑波大学体育系)

 會田 宏(筑波大学体育系)


  1. 論文概要:本研究では,同一監督が指揮した北京オリンピック世界最終予選(2008年1月)からロンドンオリンピック世界最終予選(2012年4月)までの日本代表男子チーム公式試合(25試合)を対象として,日本代表男子チームの攻撃における現状と課題を明らかにすることを目的とした.ゲームパフォーマンスの記述分析および統計的手法(t検定,一元配置の分散分析および多重比較,カイ二乗検定および残差分析)を用いて検討した結果,日本の攻撃はアジア諸国に対してはポストシュートを増やすための戦術的な準備など3つの課題を,韓国に対してはシュート成功率の向上など5つの課題を,ヨーロッパ諸国に対しては速攻におけるミスからの失点を減少させることなど4つの課題を有していることが明らかとなった.

  2. (受付日:2013年9月10日,受理日:2013年11月1日)



女子ハンドボール競技におけるバックコートプレーヤーのシュートプレー:世界トップレベルと日本選手の比較検討(原著論文)


 山田永子(筑波大学体育系)

 ネメシュ ローランド(筑波大学体育系)

 藤本 元(筑波大学体育系)


  1. 論文概要:本研究の目的は,世界トップレベルの右利きバックコートプレーヤーが実践しているシュートプレーの様相を明らかにすること,それと比較しながら,女子日本代表の右利きバックコートプレーヤーが実践しているシュートプレーの問題点や改善点を検討することであった.2011年~2012年の女子国際大会で優秀な成績を収めたチームの得点源のプレーヤー3名(ALSTAD:ノルウェー,POPOVIC:モンテネグロ,PENEZIC:クロアチア)と日本の女子トップレベルプレーヤー2名(東濱,植垣)を対象に,ミドルエリア,ロングエリアにおけるシュートプレーを分析した.その結果,世界トップレベルのプレーヤーは,それぞれが自己の形態や個性を活かして様々なシュートプレーを実践していたことが分かった.一方,日本女子2名は,世界トップレベルに比べて,防御者にブロックされる生起率とGKに正しく反応される生起率が高かった.日本女子2名は,日本人と同様の体格であるALSTAD(172cm)のように,ボール保持中の歩数を少なくし,上半身を非利き腕側に傾斜させてシュートするなどの工夫が必要であると考えられた..

  2. (受付日:2013年9月10日,受理日:2013年11月5日)



ハンドボール競技における定量的・定性的ゲーム分析のトレーニング活動への応用:T大学の取り組みを例に(実践研究)


 田村修治(東海大学体育学部)


  1. 論文概要:本研究では,2011年度のT大学を対象に,ゲームの定量的、定性的分析を活用しながら,立案したゲーム構想が実現できているかどうかを評価し,トレーニング内容と方法を再検討した過程を事例として示した.また,その事例を検討することを通して,トレーニング及びコーチング活動の方向性を示すことを試みた.具体的には,監督はどのようなゲーム構想を持ってチーム作りを開始し,どのように実現化させていったのか,主要大会の分析を通してどのように現状分析し,新たな課題を明確にしていったのか,さらに,トレーニング内容と方法をどのように修正し,成果を評価していったのか,といった問題について詳解した.一連のトレーニング過程を振り返り,本事例を以下のように総括した.(1)トレーニング過程において,ゲームの定量的、定性的分析を用いることは,ゲーム構想をより具体化し,監督・選手がイメージを共有する上で有効である.(2)高身長でない選手の可能性を開拓するために,攻撃においてはボールを持たない動きに対する意識,瞬間的な「ずれ」を活用する意識,コートを広く使う意識が重要である.防御においては,予測的で機動的な積極的防御の意識,防御プレーヤーが連動する意識が重要である.(3)設定したゲームパフォーマンスの数値目標は,関東学生1部リーグの上位に進出するためには,妥当な数値である.

  2. (受付日:2013年9月18日,受理日:2013年11月1日)



ハンドボール競技における積極的防御活動を養成する導入プログラムの開発とその効果の検証:児童期の選手を対象とした指導実践を手がかりに(実践研究)


 田島聖子(琉球大学大学院教育学研究科保健体育専修)

 三輪一義(琉球大学教育学部)


  1. 論文概要:本研究では児童期を対象にハンドボール競技における積極的防御活動の導入プログラムを開発し,その効果を実践的に検証することを目的とした.対象者は沖縄県M小学校ハンドボール部に所属する男女選手28名であった.プログラムの実施にあたっては,選手の上達過程を考慮して当初の予定を柔軟に変更させていった.積極的防御活動を養成する導入プログラムを14時間実施し,導入プログラム中及び後に行ったアンケート調査,プログラム導入前後のゲームパフォーマンス分析の結果,以下の2点が明らかになった.(1)導入プログラムの進行に伴い,意識的に積極的防御活動を行う選手が増え,成功体験も増えていった.(2)開発した導入プログラムは,特に女子において成果が見られ,その成果は「攻撃者のリズムを崩す」ことに現れた.これらの結果から,積極的防御活動を養成するために実践した導入プログラムと,選手の上達過程を考慮しながら柔軟に練習内容を変更させていった実施方法は,児童期の選手に対して一定の効果を持っていることが明らかになった.

  2. (受付日:2013年8月31日,受理日:2013年11月5日)



ハンドボール競技における審判初心者と熟練者の活動比較(研究資料)


 坂井智明(日本ウェルネススポーツ大学スポーツプロモーション学部)


  1. 論文概要:本研究では,審判初心者と熟練者における公式試合中の活動状況の違いについて検証し,審判員育成システムの確立へと導く基礎資料を得ることを目的とした.対象は,日本ハンドボール協会上級審判員(男性10名)と学生審判員(男性19名)であった.公式試合中の上級審判員と学生審判員の心拍数,運動強度,移動距離を比較した結果,上級審判員が学生審判員に比べて高い活動状況で試合を判定していることが明らかになった.学生審判員は,的確な判定をするためボールとの距離を一定に保つなど審判に必要な動き方を理解し,審判員としての経験積むことで,審判員としてのレベルの向上が図れることが示唆された.

  2. (受付日:2013年6月14日,受理日:2013年8月26日)



機動力のある攻撃の構築:サイドプレーヤーとバックコートプレーヤーのポジションチェンジを伴うトレーニングエクササイズ(翻訳)


 山本達也(茨城県立鹿島高等学校)


  1. 論文概要:本論文は,ヨーロッパハンドボール連盟(EHF)のウェブサイトに掲載されている論文「Building up mobile attack」の翻訳である.この論文の筆者は,EHF Lecturerの Zoltán Marczinka 氏である.筆者は,この論文において,機動力のある攻撃を構築するためのトレーニング方法を紹介しており,サイドプレーヤーとバックコートプレーヤーのポジションチェンジが重要だと考えている.トレーニングドリルは段階的に構成されており,動きの習得に焦点を当てている練習から実践的な練習まで幅広く取り上げられている.

  2. (受付日:2013年8月29日,受理日:2013年10月12日)



ハンドボール日本代表女子選手における心理的特徴(日本ハンドボール学会第1回大会基調講演要旨)


 樫塚正一(武庫川女子大学健康・スポーツ科学部)


  1. 本文より抜粋

  2. ここでは黄(ファン)監督が指揮した日本代表女子チームの選手を対象に,彼女たちの心理的特徴を3つの調査から明らかにしようとしました.DIPCA.3(心理的競技能力テスト)を使った調査から,選手は競技意欲と協調性が非常に高かったことが分かりました.精神の安定,作戦能力,自信がもう少し伴えば,特に自信をもたせられるようなチーム作りができていたら,もっと良い成績が収められたかもしれません.アンケート調査から,選手たちは,黄監督に人としての魅力を感じていたこと,信頼感を持っていたこと,専門知識,言葉がけ,コーチングテクニックに全面的な信頼を置いていたことが分かりました.エゴグラムからは,黄監督は選手一人ひとりのパーソナリティを非常によく見抜き,選手の起用を上手に行ってチームを成長させていたことが分かりました….



サイドシュートを決めるコツ・阻止するコツ(日本ハンドボール学会第1回大会シンポジウム要旨)


 パネリスト:橋本 行弘(元日本代表ゴールキーパー)

       下川 真良(元日本代表サイドプレーヤー)

 コーディネータ:會田 宏(筑波大学体育系)


  1. 本文より抜粋

  2. 【サイドシュートを決めるコツ(下川)】…跳び込む方向に関しては,よく「7mラインに向かって跳びなさい」と言われますけど,私は身長が低くて,手もそれほど長くなかったので,内側に跳び込むだけでは勝負できないと思っていました.ゴールキーパーの特徴,つまり,ジャンプする,前に出てくる,なかなか動かないなどの特徴に応じて,わざと垂直方向に跳んでみたり,真正面に向かって跳んで行ったりと,いろいろな使い分けをしながらサイドシュートを撃っていました.…角度が狭い時ほど,わざと垂直方向に跳んで,ゴールキーパーを伸び上がらせた瞬間に…ボールを1個分外して脇横を抜くんです.

  3. 【サイドシュートを止めるコツ(橋本)】…ゴールキーバーのポジショニングについて,指導者のみなさんは,通常,ゴールマウスの近目のポストを触ってから,シューターについて行きながら止めなさいと教えていると思います.この方法は間違っていないと思います.しかし,これだとシューターがシュートエリアの選択権を持つことになります.先ほどの仕掛けのように,遠目のエリアに立ってみると,シューターは近目が気になって中に跳び込むのをちゅうちょすると思います.というのも,あまり中に跳び込み過ぎると,近目がもっと広くなっても返し切れなくなる(近目を撃てなくなる)からです.シューターがシュートコースを決めるのではなくて,ゴールキーパーの立ち位置によって,撃たざるを得ないシュートエリアを作れば,ゴールキーパーの方が有利に立つことができるのです.


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ハンドボールリサーチ 第1巻(2012)

掲載論文の概要



ハンドボールにおける積極的及び予測的防御の特徴(原著論文)


 松木優也(福岡大学スポーツ科学部)

 會田 宏(筑波大学体育系)


  1. 論文概要:本研究の目的は,国内トップレベルの男子大学生の試合を対象に,セットディフェンス局面での積極的,予測的防御を分類し,分類された積極的,予測的防御と個人の防御行動及び攻撃の行動との関連を明らかにすることで,積極的防御及び予測的防御の特徴を示すことであった.研究の結果,(1)防御の積極性は,個人のボールマンに対する防御行動と深い関係があり,防御の予測性は,ボールマンに対する防御行動に加えて,レシーバーに対する防御行動とも深い関係があること,(2)攻撃側を単発的なシュートへと導くために,積極的あるいは予測的に防御を行っていく場合,個々人の積極的防御行動,予測的防御行動を,グループ戦術やチーム戦術の中で効果的に行っていかなくてはならないことが示唆された.

  2. (受付日:2012年7月2日,受理日:2012年8月27日)



ハンドボールにおける基本プレイ・アルゴリズム構築に関する研究:攻撃方向の切換方法におけるパーツ・プレイの構築(実践研究)


 清水宣雄(国際武道大学体育学部)

 東 俊介(大崎電気工業株式会社)


  1. 論文概要:本研究の目的は,ハンドボールにおける基本プレイ・アルゴリズムを構築することであった.先行研究において,戦術的プレイはアセンブリ・プレイから構成され,アセンブリ・プレイはユニット・プレイから構成され,ユニット・プレイはパーツ・プレイから構成され,最も基本的なプレイがユニット・プレイであること明らかにした.本研究においては,プレイヤーが攻撃方向を切換る際のパーツ・プレイを分析した.その結果,7種類に分類・定義することができた.すなわち,THROUGH,CROSS,WALL,PARALLEL,COUNTER,HOLD,REVERSEである.これらの用語を組み合わせることで,実際のプレイを説明することができるので,プレイの共通認識を確認する方法として有用であると考えられる.

  2. (受付日:2012年8月4日,受理日:2012年9月25日)



卓越したセンタープレーヤーにおける1:1の突破に関する動きのコツ(実践研究)


 會田 宏(筑波大学体育系)

 冨本栄次(郡山女子大学家政学部食物栄養学科)


  1. 論文概要:本論では,国際レベルで活躍した1名の卓越したセンタープレーヤーの獲得した,1:1の突破に関する動きのコツをインタビュー調査し,その内容を実践現場に有用な知見として提供することを目的とした.調査内容を分析した結果,対象者は1:1の突破場面において,ステップフェイント,キャッチングフェイント,スイングフェイント,ローリングフェイントの4つのフェイントを,状況に合わせて即興的に使い分けていたことが明らかになった.また,1:1の突破における個人戦術力の養成では,長期的には,変化する状況に自由自在に対応して動ける能力を身につけさせることが目標になることが示唆された.

  2. (受付日:2012年9月19日,受理日:2012年10月16日)



暑熱環境下におけるハンドボール試合中の水分摂取に関する研究(研究資料)


 明石光史(大阪経済大学人間科学部)

 後藤慶大(福岡大学スポーツ科学部)

 松木優也(福岡大学スポーツ科学部)

 田中 守(福岡大学スポーツ科学部)


  1. 論文概要:本研究では,暑熱下において模擬試合を実施し,水分摂取量とパフォーマンスの一指標である移動距離やポジション特性との関係について検討し,以下の内容が示唆された.(1)暑熱下の試合では発汗によって体重が減少し,多くの選手のパフォーマンス低下が考えられた.(2)試合後半においては,移動距離に伴った水分摂取量を確保する必要性が示唆された.(3)発汗量は個人によって変わってくることから,個人の水分脱水量に対して高い水分摂取率を確保する必要性が示唆された.(4)給水場所から遠いディフェンスポジションは,水分摂取量,回数共に少なくなり,選手自身もその不便さを感じていた.しかし,果敢に水分摂取のタイミングを計ることで,摂取量,回数共に向上させることも可能であると考えられた.

(受付日:2012年7月27日,受理日:2012年9月10日)



ハンガリーにおけるハンドボールの一貫指導システム:7歳から12歳までの指導プログラムに着目して(研究資料)


 ネメシュ ローランド(筑波大学スポーツR&Dコア)

 會田 宏(筑波大学体育系)


  1. 論文概要:本論では,ハンドボール国際ランキングで5位にあるハンガリーにおけるハンドボールの一貫指導プログラムの中から,日本の小学校やスポーツ少年団に参考になる7歳から12歳に関するプログラム内容を紹介した.このプログラムは,世界で通用している選手育成プログラムであり,日本と同様に人格の形成にも重点を置いている.これは,日本における指導者が練習の目的,手段,方法を立案する際に有用な知見となろう.今後,日本のハンドボールが世界に通用するようになるにはさまざまな課題がある.まずは,7歳から12歳の年齢カテゴリーにおいて,試合で結果を残すより,将来ハンドボール選手として活躍できるような人材を育成する必要があると考えられる.

  2. (受付日:2012年8月28日,受理日:2012年9月13日)



ハンドボールにおける高校時代の練習時間の実態に関する研究:男女差および競技レベル差に着目して(研究資料)


 藤本 元(筑波大学体育系)

 山田永子(筑波大学体育系)


  1. 論文概要:本研究では,ハンドボール競技を行う高校生の練習時間の実態を明らかにし,高校生の指導をする上での基礎的な資料を得ることを目的とした.関西学生ハンドボール連盟に所属する女子競技者88名と男子競技者117名の計207名を対象にアンケート調査を行った.得られたデータを男女別に比較した結果,通常学期において,男子は女子に比べて定期的な休みの日数が多いが,練習時間に差がないこと,夏休みおよび冬休みにおいて,女子は男子に比べて総練習時間が長く,特に夏休みにおいて長いことが明らかになった.また,競技レベル別に比較した結果,通常学期において,女子および男子いずれにおいても,高いレベルのチームは低いレベルのチームに比べて練習日数が多く,練習時間が長いこと,夏休みにおいて,女子および男子いずれにおいても,高いレベルチームはレベルの低いチームに比べて総練習時間が長く,さらに女子においてその傾向は顕著であることが明らかになった.

  2. (受付日:2012年9月21日,受理日:2012年11月1日)



退場時の数的不利の状況における攻撃は,現代のハンドボールでますます重要になってきている(翻訳)


 ネメシュ ローランド(筑波大学スポーツR&Dコア)

 和田 拓(筑波大学人間総合科学研究科博士前期課程体育学専攻)

 中原麻衣子(筑波大学人間総合科学研究科博士前期課程体育学専攻)


  1. 論文概要:本論は,ヨーロッパハンドボール連盟(EHF)のウェブサイトに掲載されている論文「The game in numerical inferiority situations(Attacks in 5:6 inferiority situations are becoming more and more decisive in modern handball)」(Seco,2008)の翻訳である.この論文の筆者は,1990年代スペイン男子代表チームの監督として成果を収めた,Juan De Dios Román Seco 氏である.この論文の特徴は,退場時の一人少ない状況における5:6の攻撃において得点するための戦術的なガイドラインと具体的な事例を示している点にある.

  2. (受付日:2012年9月7日,受理日:2012年9月20日)



セットオフェンスのデザイン(翻訳)


 井上元輝(筑波大学人間総合科学研究科博士前期課程体育学専攻)

 田代智紀(筑波大学人間総合科学研究科博士前期課程体育学専攻)

 永野翔大(筑波大学体育専門学群研究生)

 楠本祐平(筑波大学体育専門学群研究生)

 仙波慎平(筑波大学体育専門学群研究生)

 會田 宏(筑波大学体育系)


  1. 論文概要:本論は,ヨーロッパハンドボール連盟(EHF)のウェブサイトに掲載されている論文「Set-offence design」の翻訳である.この論文の筆者は,スペイン人コーチのF. M. A. Moreno氏である.筆者は,この論文において,セットオフェンスの組み立て方について述べており,3:3がセットオフェンスを組み立てる際の重要な1つのユニットだと考えている.1つのきっかけからの様々な攻め方やポストの位置に応じた攻め方など戦術的な原則についても述べている.

  2. (受付日:2012年9月25日,受理日:2012年11月5日)

機関誌「ハンドボールリサーチ」


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コーチングセミナー

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ハンドボールリサーチ

     第1巻 2012.12.20.発刊
     第2巻 2013.12.20.発刊
     第3巻 2014.12.20.発刊
     第4巻 2015.12.21.発刊
     第5巻 2016.12.21.発刊

日本ハンドボール学会第5回大会

2017年3月4日〜5日
東京理科大学葛飾キャンパス
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