第4回研究セミナー

「ジュニアハンドボール選手のフィジカルトレーニング 〜実践と測定・評価〜」

【開催趣旨】

 日本ハンドボール学会では,実践活動に関する事例の報告や分析を通して,現場に生きる選手,指導者,レフェリー,トレーナー,アナリストたちの学びに役立つ知を生み出す実践研究を推進しています.今年度の研究セミナーでは,「体力」「トレーニング」にテーマを絞り,国内選手の体力の現状,体力測定の工夫,フィジカルトレーニング実践の方向性について議論します.NTS体力測定データ,タレント発掘事業データ,海外でのトレーニング実践の紹介などについて講義・演習形式にて理解を深めていきます.「体力」「トレーニング」をテーマとした研究を行い,機関誌「ハンドボールリサーチ」への投稿を考えている学会員や大学院生,日々のトレーニングやゲームにて,フィジカルトレーニングを指導しているコーチやアスレティックトレーナーなどの参加をお待ちしています.

【開催要項】

  1. 日時
    2018年3月3日(土)9:30から11:30(受付開始 9:10)
  2. 会場
    東京理科大学葛飾キャンパス(東京都葛飾区新宿6-3-1,JR常磐線金町駅から徒歩8分,詳細アクセス:https://www.tus.ac.jp/news/katsushika/access/index.html )
  3. 参加申込
    (1)申込締切日:2018年2月23日(金)
    (2)申込資格:学会員および非学会員(ハンドボールに関する研究および実践に携わる者)
    (3)申込方法:電子メールで受け付けます(tamura◎keyaki.cc.u-tokai.ac.jp;◎を@に置き換える)
    本文中に,①資格(学会員か,非学会員か),②氏名,③住所,④所属,⑤メールアドレス,⑥緊急連絡先(携帯など)を記入してください.1週間以内に参加の可否をメールで返信します.
    (4)参加費
    ①学会員:1,000円,②非学会員:2,000円.参加費は当日受付にてお支払い下さい.
  4. スケジュール
    09:10〜09:30 受付
    09:30〜11:30
    「ジュニアハンドボール選手のフィジカルトレーニング〜実践と測定・評価〜」(講義・演習形式)
    森口哲史(福岡大学),中原麻衣子(福岡大学)・ 井上元輝(朝日大学),中山紗織(筑波大学大学院)
  5. 問い合わせ
    研究セミナー実行委員会(代表:田村修治/東海大学体育学部)
    メール: tamura◎keyaki.cc.u-tokai.ac.jp(◎を@に置き換える)
    電話/FAX:0463-58-1211

第4回研究セミナー内容

【講師(コーディネータ)】
森口 哲史 (福岡大学スポーツ科学部 教授/医学博士)
<主なプロフィール>
公益財団法人日本ハンドボール協会
体力科学委員会委員長,NTS技術指導委員(体力担当)
ジャパン・ライジングスター・プロジェクト
ハンドボール評価担当,専門合宿担当(体力トレーニング)
福岡大学ハンドボール部 部長

【発表者】
中原 麻衣子(福岡大学スポーツ科学部助教)
井上 元輝 (朝日大学保健医療学部助教)
中山 紗織 (筑波大学大学院3年制博士課程コーチング学専攻)

【内容】
ハンドボールに必要な「体力」「トレーニング」に関して,科学的見地から明らかになったこと,経験的に継続されていること,海外チームのトレーニング情報など,様々な形で身近に入手できるようになりました.そして私たちは多くの情報をもとに,目の前にいる選手に対してどのようなフィジカルトレーニングが必要であるかを考え,工夫し,悩みながら実践しています.すでに皆さんが実践されているフィジカルトレーニングは,選手の体力レベルを測定・分析し,原則に沿ったテーラーメイドなトレーニングが行われているものと思います.この科学性に裏付けられた「測定・評価と実践」というサイクルはとても重要で,選手の体格・体力づくり,コンディショニングはもとより,チーム戦術やボールトレーニングへも応用されます.
本セミナーでは,ジュニアハンドボール選手に着目して,国内選手の体力の現状,体力測定の工夫,フィジカルトレーニング実践の方向性について議論していきたいと考えています.議論の材料は,今年から新しくなったNTS体力測定データ,その他タレント発掘事業データ,私が実施してきた体力測定項目の工夫例などです.セミナーの後半は,フィジカルトレーニングの実践ということで,海外で研修をされた若手研究者(兼コーチ)数名に,トレーニング実践の様子を紹介して頂きます.主に,体力値の量的検討,特異的体力の探索的検討,そしてトレーニング実践について触れながら,皆さんの“実践現場”・“研究現場”についても情報交換できるセミナーとなることを期待しています.